あがり症な彼女との面接
カフェの店長をしていた頃、スタッフの面接をする機会がよくありました。だいたいが十代後半の女の子たちです。
社会経験の少ない女の子たちが多く、うまく話せなくなると「すみません、わたしあがり症で」なんて言い出すのです。けれどそんなことをいう子があがり症でないことは、何十人も面接していればすぐ分かります。
彼女たちは「あがり症」という言葉をうまく使って、自分たちの欠点をかわいらしくカバーしているつもりなのでしょう。そういった子に限って、かばんの中の携帯電話を気にして「あと、どれぐらいでおわりますか?」などと聞いてくるのです。
本当にあがり症の子も面接では何人も見ました。彼女たちは、他人と接する事が極端に苦手であるのに、あえて接客業を選んでいるような気がします。
半数以上の子の志望動機が自分の性格を変えたい、他人とうまく接したいというものです。そういった子たちのほうが、採用してみると熱心に働いてくれるように感じていました。